体力という強みを活かす
男性介護士の需要は増加傾向にあります。その需要と共に、介護の道へ進もうとする男性も増えているようです。
製造業や建設業などは景気に影響されやすく、大きな打撃を受けて雇用が縮小する可能性があります。その分、介護業界は人がいる限り需要はあり続けます。そういった面を考えると、安定しているというところでメリットはかなり大きいでしょう。
しかし、介護は製造業や建設業と異なり、女性中心であるため、男性の肩身がせまくなりがちな業界であるのも事実です。特に女性スタッフが集まる場所では、人間関係にトラブルがつきものです。女性の人間関係のもつれは思った以上に複雑になりやすく、その中で上手に距離感をとるのは至難の技だといえるでしょう。
女性にくらべて男性は仕事と感情を割り切って仕事を遂行する傾向にあるため、女性特有の人付き合いの部分で苦労することが予想されます。逆に、その男性のサバサバとしたコミュニケーション能力を活かして、職場内の人間関係を良好にするという考え方もできます。さらに、移動や利用者の介助など、男性の力が頼りにされやすい場面やスムーズにケアが進むので、結果的に多くのスタッフから信頼を集めることも可能です。
もし男性が介護士を目指すのであれば、職場から重宝され生活面でも安定できるでしょう。同性介護を原則としている施設も多く、受け入れ先もたくさんあります。訪問介護では、訪問入浴介護のオペレーターの仕事もあります。自動車の運転と浴槽を担ぐ、かなりの力仕事が、男性の存在価値を発揮できる場となります。体力面という強みを活かして、介護業界に貢献してみてはいかがでしょうか。